悩みタイトル

野球肘
中高生の野球が盛んな時期に起こるスポーツ障害で、投げ過ぎにより、コッキング期から加速期にかけて肘にかかる強い外反力が原因で肘の内側に発生する内側側副靭帯損傷を内側型という。これが大部分を占める。

テニス肘
一般的に、テニスのバックハンドで打つ際に肘関節の外側に疼痛を誘発するもので、上腕骨外側上顆炎という。主に短橈側手根伸筋が原因で起こる。

前腕コンパートメント症候群
前腕部は筋が3つの区画に分かれていて、区画内の内圧が上昇することで起こる、血行障害、神経障害を引き起こす障害である。

オスグッド・シュラッター病
成長期に起こる脛骨粗面の疼痛を誘発するもので、軟骨と骨に小さな骨折を繰り返し、脛骨が隆起する。

セーバー病
10歳前後の男児に多く見られ、過激な運動後に踵に痛みを訴える。

  1. スポーツ障害に対する当院の考え

    スポーツなどで繰り返し同じ動作をすることによって、痛みが慢性的に続く状態のこと。使いすぎによって起きることが多いです。 腱炎や、疲労骨折のように繰り返し使用される際の負荷の質や量の多さにより、その使用している患部に炎症が起こったり、場合によっては、断裂が生じたりするものもあります。 また、はっきりとした原因が思い当たらないが、いつも同じ場所が痛くなってしまったり、故障が起きたりしたものを言い、使いすぎによって起こることが多いようです。 アキレス腱炎、テニス肘、ジャンパー膝、ランナー膝、下腿の疲労骨折、シンスプリントなどがあります。 また、骨が成長する成長期などでは骨が伸びるのに対して筋肉の長さが追いつかないケースがあり、それにより骨と筋肉のバランズが悪くなり、痛みが発生するものもあります。筋肉に疲労が蓄積し、繰り返しのジャンプ動作などの際に膝にかかる圧の吸収材能が低下します。そのため膝蓋腱、すなわちお皿の下にある太い腱や、膝蓋腱付着部である脛骨粗面のすねの骨の出っぱっている部分に加わる負荷が増加するとオスグッドシュラッター病になることもあります。

  2. ポーツ障害を放っておくとどうなるのか

    例えば、スポーツ障害で骨折をした場合、正しい処置を行えれば良いですが、それを怠り、放置してしまうと子供の場合、自然治癒力は高いので、早く骨がくっつこうとはするものの、正しい位置に骨が戻されないままくっついてしまいます。これを変形治癒といい、レントゲン上でも正常な人の骨とちがう形で骨が作られてしまいます。そして、変形したまま放置しておくと、正しい骨の動き、関節の動きができないため、筋肉への痛みや、正常な筋肉の動きがなくなり、筋肉の硬さや、柔軟性の低下にもつながります。 また、正常な骨格の位置ではない状態では、力学的に負荷にものすごく弱い骨格になってしまい、さらに大きなケガや、骨格や筋肉の成長の際に左右のバランズが悪くなるという悪循環にもつながってしまいます。 さらには、左右のバランスだけではなく、本来もう少し成長してもいいというところも成長できない場合もあります。

  3. 当院のスポーツ障害に対する施術とは

    当院でのスポーツ障害に対する施術としては、まず始めに、受傷部位の確認をして、受傷機序を正確に把握して、安静時痛があるか無いか、どの動作に痛みがあるかをチェックし、痛みがある場合はどの関節、または筋肉の動きで痛みが誘発されるかを見極め判断し、炎症が強い急性症状の場合は、まずアイシングを患部にあて、炎症をできる限りとります。炎症が強い場合や熱感が強い場合は、冷たさが感じなくなるくらいしっかり冷やすことが大切です。

    そして、次に手技療法で筋肉や骨、関節に触れても大丈夫だと判断した場合、その筋肉や骨、関節に対してアプローチして、筋肉を緩ませたり、正常な位置に戻すことが必要です。また、骨格のバランスが崩れてケガにつながっている場合は、骨格の矯正をして、身体の左右前後のバランスを整えて、痛みを取り除きます。 さらには、患部に電気療法をして、自然治癒力高めるサポートをすることも重要です。

  4. その施術を受けるとどう軽減するのか

    まず、患部へアイシングをすることにより、炎症が起きて疼痛・熱感がある部位は、炎症が少しずつおさまり、疼痛が軽減していきます。 急性期である炎症期は1週間から2週間でおさまることが多く、初期の対処がとても大切になってきます。 そして、手技療法では、ケガをして、炎症があり、一定の場所に血流が滞ってしまっている場合などは、血液の流れを良くするためにしっかり戻してあげることが必要です。 また、基本痛みがある患部は動かしにくく、いざ治った時にもかたまって動かなくなってしまうことが多いため、初期の段階でも、再び炎症が強くならない程度に筋肉にアプローチして、正常な硬さに戻してあげることも重要です。 電気療法では深層の筋肉にまでアプローチすることができるので、なかなか硬さの取れない、部位にもとても有効です。 また、ハイボルト療法やマイクロカレント療法では急性期や亜急性期にとても優れており、炎症も抑える効果や、自然治癒力をアップされる効果もあります。

  5. 施術頻度はどのくらいか

    炎症期である、急性期は毎日来れる方は毎日来ていただくことが理想です。初期対処がおろそかになると、期間が延びてしまいます。 また、一定の領域まで痛みが落ち着いてきたら、週に2回程度で様子をみます。これで痛みがまた戻ってきてしまう場合は、頻度をもう一度週3回以上に戻すことが理想です。 そして、症状が安定したら、週2回を3ヶ月しっかり続けることで、ある程度効果を実感していただけます。これは、人間の身体は3ヶ月周期(90日)で生まれ変わると言われているからです。 さらには、その痛みがより出づらくするためには、もう3ヶ月治療し、計6ヶ月施術することが理想です。