女性でも活躍できる? 柔道整復師の今
「柔道の先生」「ほねつぎの先生」と言われ、長く皆さんに親しまれてきた柔道整復師ですが、
その愛称からわかるように、昔は柔道有段者の男性の仕事でした。
しかし、現在では、有資格者にも専門学校の学生にも、女性の姿が急増しています。
そこで女性の柔整師の可能性についてご紹介していこうと思います。
■柔道整復師は男性の仕事?
以前は、骨折や脱臼の整復や固定が多く行われていたため、それらの技術や知識があり、
それに加え体力も大切な要素であったため、ほぼ全員が男性でした。
しかし、整骨院に来院する患者さんのニーズの変化と業界や各院の努力によって現在では、
「骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷」の業務範囲を超えた施術を行っている整骨院も
東京や神奈川、千葉などの首都圏だけでなく全国に多く存在します。
今では、ダイエットや骨盤矯正、リンパマッサージなどを行う整骨院も多く、
それらの施術が目的で整骨院に来院する患者さんも増加傾向にあります。
そんな中、体力自慢の男性資格者だけでなく、女性の持つ柔らかな特性を活かそうと
女性の求人を希望する整骨院も増加しています。
■実際に女性の柔整師はどんな役割?
整骨院や鍼灸院、その他の治療院に来院する患者さんは女性のほうが多いといわれています。
その女性たちの悩みには「骨盤矯正などのダイエット」「生理痛」「出産前後のケア」などが
多く含まれます。
あまり人には相談できないけれども気になってしまうあまり、テレビやネットでの情報を
信用して自己療法を行うのですが、全く効果がないばかりか、さらに症状を悪化させてしまう
場合が多くあります。
男性の治療家の場合、これらは経験のないことなので、勉強しながら患者さんの痛みや苦痛を
理解するところからのスタートですが、女性の治療家の場合は自らの経験や友人とのおしゃべりが
重要な知識となり、それが信用へと変わります。
そして、何よりも女性は女性に相談しやすいため、そんな訴えを持つ患者さんの対しては
男性よりも女性のほうが適任である場合が多く見受けられるようになってきています。
■柔道整復師も女性の時代到来!
女性専用車両、女性のためのスポーツクラブ、女性感謝Day等々、
女性をターゲットにしたサービスは数年前より激増しています。
整骨院業界、治療院業界でもその流れを受けて様々な動きがみられています。それに加え
「働き方改革」「男女雇用機会均等法」などにより女性は堂々と権利を訴えることの
できる社会になっています。これは整骨院などに就職した場合でも例外ではありません。
柔道がJUDOになり、女子メダリストも男子メダリストも同じように、時にはそれ以上に
称賛される存在になっています。柔道整復師の業界でもこの流れは起き始めています。
「何か資格を取って転職を」
「自分のやっていたスポーツにかかわり続けたい」
「人の喜ぶ顔が見たい」
いろんな夢を実現するために、女性の方々も是非大きな一歩を踏み出してみてください。